櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。 / 村上龍【読書】

櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。

何気なく手に取った、村上龍のエッセイ。村上龍といえば「カンブリア宮殿」で小池栄子と一緒に出演しているご年配という印象。そして、硬く読みにくい文章を書くというイメージ。著者を読んだ事がないのにそんなイメージを抱いてしまうのは、あの重いまぶたと深いシワの顔から受けた印象だろう。決して嫌いではない。むしろそういう人相の人は好きだ。

エッセイといこともあり、大変読みやすく1、2時間で読破できてしまう内容。好きな寿司ネタの話など、お茶目な部分もありグッと短に感じられるような内容。

 

読書メモ

世の中に発生し変化を促す事象について、「何が起こるのだろう」と客観的にとらえるのはもちろん大切な事だが、具体的にみずからがどう関与するかという発想がないとすべてが他人事か対岸の火事になってしまう。(確かに、興味を持つこと関与することを意識しよう)

経済的格差がより露わになって広がり続け、とくに若年層の雇用が不安定で、その結果結婚できない人々が増え、家庭的な小さな共同体内でのコミニュケーションがしだいに薄まり、誰かに悩みを相談することもできない孤独な人が大勢いて、、(周りにもいる。こんな人)

法律や予算編成を変えなければいけないものと、やろうと思えば明日からでも実行できるものに分けて提言(自分に置き換えると、見えてくるものがある。実行できることは多いかもしれない)

今の若者たちは、上の世代が実力で社会を変えるのを見ていない。だが上の世代から受け継がなくても、歴史から学ぶ事はできる。(確かに、)

わたしは趣味的な読書を提供したくない。できれば生き方や基本的な考え方について、根本的な問いを提供したいと思っている。(他の著書も読んでみたい)

大多数の日本の政治家は、自分が監視されているのではなく、期待されているのだと勘違いしている。(ほー)

先輩作家、故・中上健次(著書を読んでみたい)

飲食店の場合は、おいしくて値頃感もあり、店員の応対もていねいであるというのが前提となる。ただそれはあくまでも前提であって、それだけでは感動を生むには至らない。(そーなんだよね)

自分は大切にされているという思いが感動に繋がっていく。(現場の人間は、それを忘れがち)

寂しい人は、老若男女を問わず、間違いなく増え続けているが、わたしはそれが悪いことだとは思わない。(ほー)

生き方を自分で選ぶ時代にはかならずその種の寂しさが露わになる。その寂しさは自由の代償でもあるのだが、寂しさに向かい合うのは、簡単ではない。(いつの時代も寂しさはきっとある。上手な向き合い方をしたいですね)

人間として生存するための必要最小限ないお金さえ足りないときに、果たして、「自分らしい生き方」が可能なのだろうか、わたしにはわからない。(同意)

限りなく透明に近いブルー』というデビュー作を書いたのは23歳だ。(まじか)

小説というのは、基本的にマイノリティを代弁するものだ。(マイノリティー=少数派)

(勘違いしないでほしいが、〜と文章を正しく理解させようとする記述が多く見られた。龍さんの真面目な性格が表れているようでなんだか微笑ましかった。)

わたしは今年還暦だが、24歳で有名になって良かった、60歳で有名になってもあまり意味がないなかったと実感している。(だろうね)

梶井基次郎の短篇『櫻の木の下には』『檸檬』(読んでみたい)

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